J2北九州 約9年間の入場者数過大記載でけん責と罰金200万円 Jリーグが懲罰決定
Jリーグは12日、J2北九州についてホームゲームでJリーグ規約およびリーグ戦試合実施要項が規定する入場者数の算定方法を用いておらず、結果的に誤った入場者数を記載したとしてけん責と罰金200万円の懲罰を決定したことを発表した。
2010年にJリーグに北九州は、15年と16年の2シーズンを除く20年の第19節までのホームゲーム全159試合において、Jリーグ規約およびリーグ戦試合実施要項が規定する入場者数の算定方法を用いておらず、入場者に算入できない運営ボランティア、運営スタッフ、出店者、メディア関係者を入場者に算入し、結果的にJリーグに提出する公式記録に少なくとも1試合50から130人程度過大な、誤った入場者数を記載した。
懲罰量定は以下の事項を参考に決定した。
【1】Jリーグ入会当初から途中2年間を除いて約9年間もの長期にわたり、上記のとおり算入できない関係者を入場者数に含めて報告してきた本件行為は、Jリーグへの信頼を大きく失墜させるものである。
【2】北九州は、入場者数の水増しを図ろうとした意図は認められないが、上記の間、他クラブによる同種事案に対して懲罰が科された際や、入場ゲートにおける入場者のカウントについて外部から指摘を受け検証して問題ないことが判明した際に、関係者受付まで範囲を広げて点検して是正する機会が何度もあったのにこれを怠り、担当社員に正しい算定方法を周知しないまま放置してきたものであり、その管理監督責任は大きい。
【3】本件行為を確認した後も、Jリーグ規約第139条に反して、直ちにJリーグへ報告しなかった。