FC大阪・疋田晴巳社長が急逝 60歳 大阪3番目のJリーグクラブの夢目前に

 サッカーJFLのF.C.大阪は13日、疋田晴巳代表取締役社長CEOが10日に急性劇症肝炎のため、大阪市内の病院で急逝したことを発表した。60歳だった。葬儀はコロナ禍で感染抑止を考慮した故人ならびに遺族の意思により、近親者にて執り行う方針で後日、お別れの会を予定する。

 大阪府豊中市出身の疋田氏は06年にF.C.大阪の前運営会社である株式会社アールダッシュを設立し、代表取締役に就任。19年の株式会社FC大阪(現株式会社F.C.大阪)設立とともに代表取締役社長CEO就任した。大阪から3番目のJリーグ入りを掲げるクラブを96年の発足から見守り、Jリーグ百年構想クラブの承認、J3ライセンス取得のため尽力した。

 クラブは疋田氏の急逝について次の通りコメントを発表した。

 「1996年のチーム発足から運営を見守り、昨シーズンは、念願のJリーグ百年構想クラブの承認、そしてJ3クラブライセンス取得と、Jリーグ参入に必要な基盤が整い、最終戦の結果次第では昇格というドラマチックな状況を迎えましたが、結果は惨敗。昇格まであと一歩に迫りながら惜しくも夢が叶わなかったとき、誰よりも悔しがっていた姿が思い出されます。

 今シーズンのスローガンを『絶対勝利』と掲げ、すべてに於いて勝つことにこだわる強い意志で臨むようにと、メッセージを発出しておりました。

 昨シーズン成し遂げることができなかったJ3昇格のため、間近に迫った開幕に向けて『絶対に勝つぞ』『期待の選手はチーム全員。ベテラン、若手、みんなが活躍して、今年こそJFL優勝、そしてJ3昇格』と、期待を大きく膨らましていた熱い社長の姿から一転、突然の訃報に、今でも信じることが出来ません。

 少しずつ一歩を踏み出し、故人の誰よりも強い勝利への執念、お客様への感謝の気持ち、そして選手・スタッフ・社員への愛情と、故人が残した意思、志しを胸に戦って参ります。

 故人が築き上げたF.C.大阪を、今後ともご支援賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます」

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