田嶋会長 橋本新会長に期待「ふさわしい方」政治的中立性に「政府とのパイプ絶対必要」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事を務める日本サッカー協会の田嶋幸三会長(63)が18日、オンライン取材に応じ、橋本聖子氏(56)が組織委の新会長に就任したことを受けて「大会を成功させていただくことが大事。いい形でバトンタッチできた。スポーツへの造詣も深く、ふさわしい方」と期待を口にした。
新会長選定の過程における透明性について、田嶋会長は「理事と評議員のいる中で議論して決まった。最後はみんな納得した」と語った。さらに「一般論として申し上げている」と断った上で、「本当に透明性が必要なことなのか。誰かを決める時にそういうプロセスもありだと思っている。一般企業もそんなに透明性で決めていますか。内容なんて公にしない。透明性を担保するのは株主総会だったり役員会だったりする訳で、いろんな議論がなされるが、ちゃんとガバナンス手続きを踏まえてやっていかなければいけないことは、皆さんが一番分かったと思う」と人事に関する持論を展開した。
橋本氏が自民党の参院議員として会長職を兼務することから政治的中立性についても疑問視する声が強いが「政治家がダメというのはどうかな。五輪をしっかり開催するには政府と二人三脚でいかなければできない。そこ(政府)とのいいパイプは絶対に必要。政府としっかりいい関係を持っている人が会長に就かれるのはいいことだと思う」と述べた。