川崎が富士ゼロックス杯優勝 小林悠が劇的決勝ゴール G大阪振り切る
「富士ゼロックス・スーパー杯、川崎3-2G大阪」(20日、埼玉スタジアム)
日本サッカー界の21年シーズン開幕を告げる一戦は、川崎が試合終了間際にカウンターからFW小林悠の決勝ゴールで、劇的な勝利。今季初タイトルを手にした。
前半は川崎が持ち前の攻撃力を発揮した。29分に、左サイドで起点になったMF田中から、FW三笘が中央に走りこみながらボールを受けると、スピードにのったドリブルから豪快に右足で蹴り込んだ。
さらに、3分後の32分の攻撃では、エリア内の右サイドにこぼれたボールをDF山根が走り込んでシュート。これをゴール前に残っていた三笘がさらに蹴り込み2点目を挙げた。主審はVAR(ビデオアシスタントレフェリー)での確認を経て、オンフィールドレビューは行わずゴールを認めた。
後半、G大阪が反撃する。15分にMF矢島が相手マークを瞬間的に外し、ゴール前で蹴り込んで1点を返すと、同21分にMF川崎がエリア内で相手DF山根のハンドを誘いPKを奪取。同22分にFWパトリックがこのPKを決めて同点に追いついた。
試合終了間際には、すでに5人の交代枠を使い切っていた川崎の塚川が脳振とうによる交代が適用される場面もあった。その後、ロスタイム6分、川崎がカウンターから途中出場のベテランFW小林がカウンターからエリア内でボールを受けると、ゴール左隅に流し込み、土壇場で決勝ゴールを奪った。