INAC神戸 エンゲルス監督が電撃退任!黄金期築いた星川氏復帰でWEリーグ元年へ
9月開幕のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」に参入するINAC神戸が22日、ゲルト・エンゲルス監督(63)の契約終了を発表した。後任には元監督で、2011年と12年のなでしこリーグを無敗で連覇するなどINAC神戸の黄金期を築いた星川敬氏(44)の就任を発表した。
ドイツ出身のエンゲルス監督は昨季、クラブ初の外国人監督として就任。夏場は苦戦が続いたが、10月以降は立て直し、最終節までの7試合では5連勝を含む6勝1敗の好成績を残して2年ぶりの2位に導いた。しかしWEリーグ初代覇者を目指すクラブは指揮官交代を決断。INAC神戸に初のタイトルをもたらした星川氏にWEリーグ元年を託すことを決めた。
星川氏は09年に監督となった日テレでなでしこリーグ、皇后杯を制覇した後、10年11月にINAC神戸の監督に就任。同年の皇后杯を制し、クラブ初のタイトルを獲得した。11年は日テレから澤穂希、大野忍、近賀ゆかりらの大型移籍が実現し、無敗のままリーグと皇后杯の2冠を達成。12年は日韓女子チャンピオンシップも加えた3冠を成し遂げ、シーズン後に退任した。退任後は欧州でコーチ・監督を務め、18年から20年まではラトビア1部・FKアウダで指揮を執っていた。
エンゲルス監督はクラブを通じ「別れはいつも残念なこと。みんなも、僕もWEリーグに向かって楽しみだった。2020年は複雑な年だったけど、INAC神戸ファミリーが団結しました。ファン/サポーターや皆さんにとても感謝します。ファン/サポーターがいないとサッカーが面白くないです。選手、コーチングスタッフ、アカデミースタッフ、フロントスタッフ、1年間ありがとうございました。楽しかったです。なにかあったら連絡してください。2021/22シーズンのWEリーグ頑張ってください。応援しています!サッカーの世界は狭いから、またどこかで会いましょう!」とコメントした。
星川新監督もクラブを通じ「このたび、INAC神戸の監督に再び就任することになった星川敬です。私はとても幸せな監督だと思います。通常、監督というものは良い形でクラブを去る事が難しいと思います。しかし私は、2012年に良好な関係のまま去り、その後も変わらない関係を続けさせていただきました。そして今回、また愛するクラブに帰ることが出来ます。このような幸せな環境にあることを心から感謝しております。
2021年はWEリーグ元年。そして東京五輪。そのような年に声を掛けてくださった意味と自分が期待されている事は理解しています。神戸から離れて8年、その間に欧州のチームで指導者として培った経験を活かして、またみんな(WE)で世界一を目指していきたいと思います。そしてWEリーグ元年を盛り上げる一翼を担えますよう、努力します。前回、就任時同様の熱い応援、サポートを是非よろしくお願いいたします」とあいさつした。