村井チェアマン 違反繰り返す浦和サポ「善良なサポーターにとっても冒涜」

 Jリーグの村井満チェアマン(61)は22日、実行委員会終了後にオンライン会見を行い、違反行為を繰り返すJ1浦和サポーターについて言及した。

 Jリーグはこの日、昨年10月31日に昭和電工ドーム大分にて開催されたJ1第25節・大分-浦和において、両チームのサポーターが新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインへの違反行為があったとして大分にけん責処分、浦和には・けん責と罰金300万円を科した。浦和サポーターは試合中に立ち見席に移動したり、声を出したり、指笛を鳴らしたりするなどの違反があった。

 処罰決定までに時間がかかったことについて村井チェアマンは「反省しなければいけない。コロナのガイドラインを策定したが、運用そのものが初めての運用でしたので、ガイドライン違反イコールすぐ罰則という説明はしていない。何とか守りましょうと。ガイドラインそのものを運用しながら罰則を行わない原則がアグリーメントだった」と説明。その上で「最終的には初めてのビジターでの応援となる試合で、他クラブに迷惑がかかると確信して懲罰に至った。ガイドラインは社会も、どのように遵守されるかは注視している。一部のサポーターがこうした行為をとることは、善良なサポーターにとっても冒涜という表現でいいぐらい、厳しい指南を受けるべき。今後こういうことが起きるとこの状態ではすまないということ」と述べた。

 特定クラブのサポーターが違反を繰り返すことについては「浦和のサポーター全てがという問題ではない。事実確認をする中で、全体を語ると、問題の解決ができない」と説明する。そして「熱狂的なサポーターであることは誇らしいことだと思うし、クラブのブランドなのかもしれないが、違反行為を繰り返すことの混同があっては絶対にいけない。コロナ禍では感染拡大とか迷惑をかける可能性もあるし、人命に関わる可能性もある。通常以上の倫理観が必要」と厳しく指摘した。

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