初代WEリーグ女王へ自信、星川監督が9年ぶり復帰のINAC神戸が始動
9月に開幕するサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」に参入するINAC神戸が26日、神戸市東灘区の練習場で始動した。9年ぶりに復帰した星川敬監督(44)は「求められるところで期待に応えるのがプロフェッショナル。WEリーグ元年にタイトルを獲ることは魅力的な仕事」と初代覇者へ自信を見せた。
星川監督は2010年11月にINAC神戸の監督に就任し、同年の皇后杯でクラブ初のタイトルを獲得した。11年は日テレから澤穂希、大野忍、近賀ゆかりらの大型移籍が実現し、無敗のままリーグと皇后杯の2冠を達成。12年は日韓女子チャンピオンシップも加えた3冠を成し遂げ、シーズン後に退任した。
退任後はイングランドなど欧州で監督・コーチを務め、18年から20年まではラトビア・FKアウダで指揮を執った。海外での指導で「言葉が通じるコミュニケーションの大事さを実感している。外国人選手が入ってきても前回よりもうまく扱える」と得たものは多い。
クラブは2位だった昨季終了後、日本代表DF鮫島彩、FW岩渕真奈ら主力の退団も続いた。なでしこジャパンの中心選手が各ポジションにいた前回指揮時とはチーム事情は異なる。それでも「期待されているのは分かるし、自信がなければ帰ってこなかった」と言い切る。「WEリーグの初代タイトルを獲るつもりで帰ってきた。あとはなでしこジャパンに多くの選手を送り出して東京五輪のメダルにも貢献していきたい」。再び黄金時代を築くべく動き出した。