メッシら中傷…逮捕のバルサ前会長 不正会計と汚職の罪も黙秘
サッカースペイン1部リーグ、バルセロナのジョセップ・マリア・バルトメウ前会長が1日、不正会計と汚職の罪で地元カタルーニャ州の自治警察に逮捕された。今日2日に裁判所へ引き渡される予定になっている。ラジオ局カデナ・セールの一報を受けエル・ムンド・デポルティボなど地元の複数メディアが伝えている。
情報によると、自治警察は同日、バルセロナのオフィスを捜索。複数の元クラブ幹部が身柄を確保されたが、多くはその後拘束を解かれた。ただバルトメウ会長のほか、その右腕とされる顧問のジャウメ・マスフェレール氏が警察署で一夜を過ごし2日に裁判所で供述することになるという。現在のところ両者は容疑について黙秘している。
カデナ・セールの報道によると、クラブは会社を雇って複数のソーシャルサイトでFWメッシ、DFピケら所属選手のほか元監督のグアルディオラ、シャビ・エルナンデス、DFプジョルといった元所属選手、また会長選挙への立候補を進めていたジョアン・ラポルタ氏、ビクトル・フォント氏といった関係者を非難・中傷していたという。
“バルサ・ゲート”と呼ばれているこの問題は、次期会長選挙を睨んでバルトメウ前会長陣営が仕掛けたイメージ戦略で、20万ユーロ(約2600万円)以下の請求書を複数に渡りクラブの内部コントロールを通さない形で通していたとされる。
スポルト紙によるとバルセロナ会長が逮捕されるのは今回が3人目。以前にはヌニェス氏が税務署調査官への贈賄、サンドロ・ロセイマネーロンダリング(資金洗浄)の罪に問われている。