G大阪さらに3試合中止 「甘さあった」小野社長謝罪…“みなし敗戦”6連敗も覚悟

 新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生したJ1G大阪は10日、2週間程度の活動休止と新たに3試合の中止を発表した。同日、小野忠史社長(59)がオンライン上で緊急会見し、7日に一度活動を再開させながら、再び休止となったことに「甘さがあった」と認め、事態を謝罪。これで計6試合の中止が決定。代替開催が用意できなければ、今季のJリーグで適用される「みなし開催」で、責任のあるチームとして0-3の敗戦となる。

 活動再開からわずか2日で休止に陥った。2日に始まったG大阪のクラスター。「2週間程度止めるべきというお話はあった」と小野社長は保健所の助言があったことを認めながら、5日のPCR検査で新たな感染者や濃厚接触者が確認されなかったことで7日に全体練習を再開した。

 しかし8日の検査で新たに選手1人、スタッフ1人が陽性に。これが決定打となり、9日から2週間程度の活動休止、新たに3試合の中止を余儀なくされた。「甘さが少しあった」と小野社長は謝罪した。

 すでに決まっていた3試合と合わせ計6試合が中止となる。今季のJリーグでは「みなし開催」を適用。代替日程、会場を用意できなければ、中止の帰責性のあるチームが0-3の敗戦となる。

 小野社長は「6試合、腹をくくった形でのジャッジ」と“みなし敗戦”も覚悟した上での決断だと認める。しかし0-3で“6連敗”したとなると、優勝争いどころか一気に降格の危機を迎えることにもなる。

 代替開催については相手の都合もあり、小野社長は「勝手なことは言えない」と答える。しかし「ガンバとしては中1日でもチャレンジしたい。われわれは無理をしてでもやるという覚悟」と思いを訴えた。リーグ戦が予定されていない東京五輪期間や代表ウイークなども含め、実現を探る。

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