吉田麻也 若い世代へ日韓戦の重要性説く「キャリアの中で一番重要な試合」
サッカー日本代表のDF吉田麻也(32)=サンプドリア=が24日、国際親善試合・韓国戦(25日、横浜・日産スタジアム)に向けたオンライン取材に応じ、「日本代表で戦う以上、最も大切な試合。どの試合も大事だが、それくらい韓国代表と戦うのは大切な事で、絶対に勝たなければいけない試合になる。練習からいかにこの試合が日本代表にとって大切かというのを伝えていかないといけない。何よりプレーで示していきたい」と決意をにじませた。
吉田にとってA代表として11年8月以来10年ぶりの韓国戦(3○0)となり、12年にはロンドン五輪の3位決定戦で敗れている。「歴史的にライバル国、あくまでスポーツ的にライバル国であるし、ロンドン五輪で負けた時は本当に悔しくて、もう2度と韓国に負けたくないと思った。10年経って、10年間ずっと韓国と対戦するのを楽しみにしていたので、個人的にはものすごく大切な一戦になる」と語った。
日韓戦の重要性について、吉田の熱い言葉は続く。「10年という間が開いてしまったために、そこの部分を伝えられていないというのは、僕の中で若干危惧があって、それをスタッフの人たちとも話している。メディアを通じても、若い20代の選手たちにこの試合の意味というのを理解してほしいと思っている。みんなが韓国戦の重要性に気付いて意識を強く持ってもらいたい。まず一つは絶対に勝たなければいけない試合。今のこの時代にそぐわないかもしれないが、足が折れてもとか体が壊れてもぶつかっていかなければいけない、勝たなければいけない、そういう表現がちょっと前はしていた。僕より下の世代にそういう表現で伝えるのが合っているか分からないが、確実に一つ意識して欲しいのは、キャリアの中で一番大事な試合になるということ」。
今回は防疫措置の一環として、入国翌日から3日目の検査までの陰性確認が義務付けられていた。韓国戦出場には22日中の入国が必要で、21日のリーグ戦に出場した吉田は期日までの帰国が危ぶまれていたが、22日深夜に帰国し、韓国戦の出場が可能となった。「協会の皆さん、政府の皆さん、もっと言うと空港で夜遅くまで、今ほとんどの通常の便が稼働していない中で僕らのために働いてくださった皆さんがいらっしゃる。これだけしてもらって結果が出せなければ男じゃないと思っている」。主将を託される吉田は、並々ならぬ決意で韓国戦にピッチに向かう。