森保JAPAN、圧韓3発 山根だ!鎌田だ!遠藤だ!ホームで永遠のライバル撃破
「国際親善試合、日本3-0韓国」(25日、日産スタジアム)
日本が韓国に3-0で快勝した。新型コロナウイルスの防疫措置を徹底し、国内では1年4カ月ぶりに実施された代表戦を白星で飾った。前半に代表デビュー戦のDF山根視来(27)=川崎=とMF鎌田大地(24)=E・フランクフルト=のゴールで2点を先行。相手に反撃を許さず、試合終盤にも加点した。対戦成績は日本の14勝23分け40敗。日韓戦は2019年12月の東アジアE-1選手権以来、ホームでの勝利は2011年8月のキリンチャレンジカップ以来となった。
盤石の戦いで格の違いを際立たせた。親善試合では10年ぶりの日韓戦で日本が韓国を圧倒し、韓国戦の連敗を2で止めた。韓国戦の勝利は13年7月の東アジア杯以来。ホームでの勝利、3点差以上の勝利は11年8月以来となった。
MF南野ら欧州組8人が先発出場した日本が個々の能力で明らかに上だった。国内組で臨んで敗れた19年東アジアE-1選手権のような、球際で腰が引けた姿はなかった。
「選手がアグレッシブに勇敢に球際を戦ってくれた」と森保監督がが振り返ったように、局面の迫力で上回り、開始直後から主導権を握った。DF山根が前半17分に先制点を決めると、同27分にはMF鎌田が追加点。果敢な圧力で韓国のミスを誘発し、手数をかけずにゴールを陥れた。
新型コロナウイルスの感染拡大後、国内では初の代表戦だった。感染収束が見通せない中での開催に賛否もあったが、勝利で応えた指揮官は「サッカーが社会貢献できると認識してもらえるとうれしい」と思いを語った。
後半は韓国に押し込まれたが、忍耐強く無失点でしのぎ、終盤に決定的な3点目を奪うしたたかな試合運びが光った。韓国のゼロトップ布陣に選手たちがピッチ内で対応し、主体性も発揮。メキシコに敗れた昨年11月の欧州遠征の教訓が生かされた。森保監督は「選手が勝つために高い基準を実践しようとしてくれた。選手たちの力です」と惜しみない賛辞を送った。
DF吉田は試合前、「日本代表で戦う以上、最も大事な試合」と語っていた。ただの親善試合ではない、日韓戦の重圧から解き放たれた主将は「試合が終わって、こんなにホッとするのも久しぶり」と心地よい疲労に身を委ねた。