サッカー日本代表 斉藤俊秀コーチは「偽陽性」 JFA発表、再合流はせず
日本サッカー協会は29日、日本代表の斉藤俊秀コーチについて、新型コロナウイルスの精密検査の結果、偽陽性だったと発表した。
斉藤コーチは、21日の集合前検査で「陰性」。22日の検査で「陽性」反応が確認されたため、チームを離脱し隔離措置をとった。
しかし、その後、連係医療機関で精密検査を受けた結果、陰性との確定診断に至ったと発表された。
日本サッカー協会は、23日に保健所に提出した発生届の取り消し手続きを行った。これが27日に承認され、斉藤コーチは通常の生活に戻ることが許可され、隔離も解除されていると報告した。
また、今回の日本代表の活動には再合流はしない。
JFAは、JFA医学委員会アドバイザリーの感染症専門医のコメントを発表。「無症状の集団に対してスクリーニングを積極的にする以上は、今回のような事例は避けられないものである」との見解を示した。
「今回のようにスクリーニング検査の結果判定が困難な事例を積極的に抽出し、早期隔離する方が、感染拡大のリスクを厳格に低減できる。加えて、専門施設による確定検査を実施する方が、より診断の確実性が高まる」と、その有効性については認めた上で、個人情報保護の観点も含めて、「ただし、偽陽性における無用な混乱を避けるため、スクリーニング検査で陽性が検出された場合であっても、専門医療機関に精密検査を依頼し、その後確定診断が出るまでは、記者発表を控えさせていただくこととする」との方針を明らかにした。
この方針変更にあわせて、「現在の関連マニュアルの見直し等を行う予定である」ことも示された。