なでしこ宮沢 東京五輪代表入りへ「貪欲にゴールを狙う」

 サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)のFW宮沢ひなた(21)=仙台=が6日、オンライン取材に応じ、東京五輪への生き残りを誓った。チームは約1年ぶりの国際親善試合となるパラグアイ戦(8日、ユアスタ)とパナマ戦(11日、国立)へ向けて宮城県内で練習を行っている。

 今回の合宿では選考に幅を持たせるためにも通常よりやや多い25人が招集されている。鹿児島合宿に続く招集となった宮沢は「すごくうれしく思いますし、まだ試されているのだなということと、自分にはまだチャンスがあってそれを狙える位置にいるのだなと実感しました」と、この機会を生かす考えだ。

 今季、宮沢は強豪の日テレから仙台へ移籍を決断。「もう一度自分の力でどれくらいできるのか、新しい場所でチャレンジして新しい仲間と優勝に向かいたい」と移籍の理由を語った。

 今年は東日本大震災からもちょうど10年となった。「節目の年に自分が(仙台に)来たのも何か運命的なものを感じます」と言い、「多くの方に自分のプレーを見てもらって、笑顔とか勇気をお届けできるようにすることが今自分にできること」と特別な気持ちを強く持っている。

 8日に戦うパラグアイとは18年のU-20W杯フランス大会でも1次リーグで対戦経験があり、勝利している。それでも「U-20ともまた違うので、さらに強度を上げていかないといけない」と警戒する。

 FIFAランク10位の日本にとっては同47位のパラグアイ代表は格下になる。その中でFWとして欲しいのは結果だ。宮沢は「まだ、なでしこジャパンでゴールを取っていないので、貪欲にゴールを狙っていきたい」。東京五輪メンバー入りへ得点で猛アピールする。

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