なでしこ 7発大勝も高倉監督「ランクが上のチームと試合をしないと…」

 「女子国際親善試合、日本7-0パナマ」(11日、国立競技場)

 女子日本代表「なでしこジャパン」はFW菅沢優衣香(30)=浦和=のハットトリックなどでパナマ代表に7-0と大勝した。2019年11月に完成した国立競技場での日本代表戦は男女通じて初めて。東京五輪では決勝の会場となる。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が10位、パナマは59位。

 生まれ変わった聖地初の日本代表戦を「なでしこ」が担い、大量得点を刻んだ。国際Aマッチで自身2度目のハットトリックを達成した菅沢は「意味のある得点になった」と笑みを浮かべた。

 8日のパラグアイ戦(FIFAランク47位)に続く7得点だが、明らかな格下相手との2連戦では手放しでは喜べない。金メダル獲得を掲げる東京五輪まで残された強化試合は3試合。高倉監督が「厳しい状況の中、合宿、マッチメークはできる限り努力している」と語ったように、コロナ禍で国をまたぐ試合は容易ではない。

 ただ、欧州では11日に本番でメダルを争う米国(同1位)とスウェーデン(同5位)が戦い、五輪出場国のオーストラリア(同7位)はドイツ(同2位)、オランダ(同4位)と対戦するなど強豪同士の試合が組まれた。

 高倉監督や選手は現場で最善を尽くした。一方で指揮官は、6月に予定される親善試合に向けて「五輪でメダルを懸けて戦うにはもう少しFIFAランクが上のチームと試合をしないといけない。交渉を続けながら、五輪に参加するチームと対戦できるようにもっていきたい」と本音も漏らし、菅沢も「五輪を想定した中で、スピードやパワーのある海外のチームと対戦できればと思っている。力のあるチームと対戦できれば」と続いた。

 高倉監督は試合後、「ぜひここ(国立)で決勝を迎えたい強い気持ちを持った」と決意を新たにした。その思いを実現するためにも次回のマッチメークが問われる。

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