なでしこジャパン 五輪は英国戦が正念場に 高倉監督の就任以降3戦全敗の難敵
東京五輪のサッカー1次リーグ組み合わせ抽選会が21日、スイス・チューリヒで行われ、男子で開催国の日本はA組で南アフリカ、メキシコ、フランスと強豪がそろう“死の組”に入った。女子の日本はE組でカナダ、英国、チリと同組。決勝は女子が8月6日、男子が同7日に行われる。
女子の日本は2戦目が正念場となりそうだ。高倉麻子監督(53)が就任して以降、英国の軸となるイングランドには3戦全敗。19年女子W杯1次リーグでも0-2で敗れた。監督は「内容は決して負けていないという中で、悔しい思いをしてきた。やられてばかりいるわけにはいかない」とリベンジを期す。
ピッチを幅広く使い、FWホワイトが仕留めるのが相手のパターンで、19~20年の3度の対戦では寄せの甘さやミスを突かれて失点。狭いスペースの連係では日本が上回るだけに、指揮官は「相手が長い刀を持っているとしたら、私たちは短刀で戦う。懐に入って刺す」とイメージした。
初戦のカナダも難敵。今月の親善試合ではイングランドを2-0で撃破しており「力強さ、個々の破壊力は持っている」と警戒する。日本は19年に4-0で快勝した経験があるが、楽観視は一切できない。