C大阪・クルピ監督「選手の良さ引き出せなかった」主力不在で直近6試合で勝ち点5
「明治安田生命J1、名古屋1-0C大阪」(8日、豊田スタジアム)
名古屋はJ1通算300試合出場となったDF吉田豊(31)の今季初ゴールが決勝点となり、1-0でC大阪に競り勝ち、連敗を2で止めた。C大阪は今季5敗目となった。
C大阪のレヴィー・クルピ監督(68)は「日本に来てからここまで悔しい思いをする負け方はなかった。選手は最後まで勝利を目指して戦い続けてくれたが、彼らの持っているいいプレーにつながらなかった。彼らの良さを引き出すことを考えないといけない」と振り返った。
前節G大阪戦(2日)で左太腿裏を痛めた元日本代表FW大久保嘉人(38)は欠場し、オーストラリア代表FWアダム・タガート(27)もベンチ外となった。クルピ監督はタガートについて「コンディションを含め、トータルで考えて外れた」と説明した。
FW中島元彦(22)が今季初先発で2トップの一角に入ったが、前半38分に右太腿裏を痛めて負傷交代。クルピ監督によると「違和感があったため無理をさせない判断をした」という。
序盤戦は好調だったが、直近6試合で獲得した勝ち点は5にとどまっている。攻撃には停滞感が漂い、名古屋戦でもシュート8本を放ったが、決定機と呼べるものはなかった。攻撃サッカーへの回帰を目指して招聘(しょうへい)されたクルピ監督だが、14試合を終えての総得点19は、昨季の同21より減少している。
前線に負傷者が相次ぐなど苦難続きの指揮官は「フォーメーションを大きく変えることはあまりしたくない。競争の中で、ある程度同じメンバーを続けて使うことで連係が深まる。メンバーが固まることで攻撃の良さももっと引き出せる」と打開策を描いた。