G大阪、監督交代しても無得点 松波監督初陣は今季ワーストの3失点
「明治安田生命J1、G大阪0-3浦和」(16日、パナソニックスタジアム吹田)
宮本恒靖前監督(44)と契約解除して松波正信強化アカデミー部長(46)が暫定的に監督に就任したG大阪だったが、今季ワーストの3失点で完敗した
苦難の船出となった。わずか2日間の練習で初陣を迎えた松波監督は宮本前監督のラストゲームとなった12日の広島戦(パナスタ)からスタメン2人を変更。FWチアゴアウベス、宇佐美をスタメンに起用し、布陣もMF倉田をトップ下に置く4-2-3-1を採用。「少ない準備の中で選手たちは前向きに取り組んでくれた。前への意識は守備、攻撃とも少しは出ていたと思う」。宮本監督解任の最大の理由とされた攻撃力の改善に主眼を置き、序盤から積極的に攻めた。
しかしゴールを奪えず、逆に自陣に生じたスペースを、浦和MF田中らのスピードある選手に切り裂かれて3失点。今季8度目の無得点試合となった。
今季11試合でわずか1勝。3得点。勝ち点7で18位と低迷する。無観客のスタンドに漂う重苦しい雰囲気は、監督交代という劇薬を加えても変わらなかった。