Jリーグ53クラブ中34クラブが単年度赤字 J1ではC大阪、鳥栖、仙台が債務超過
Jリーグは28日、各クラブの2020年度の経営情報を開示した。3月決算の柏、湘南、磐田を除く53クラブ分を先行発表し、全体の約60パーセントにあたる34クラブが単年度赤字、同約20パーセントの10クラブが債務超過となった。
J1で赤字となったのは12クラブで、鹿島の9億4500万円を最大に、C大阪、鳥栖、浦和、名古屋の5クラブが5億円以上の赤字を計上した。
債務超過はJ1で3クラブとなり、C大阪は7億8800万円、鳥栖は6億9300万円、仙台が1億2400万円の債務超過に転落した。
鳥栖は3期連続赤字となったが、新型コロナウイルスの感染拡大による特例措置が2021年度末まで継続されるため、財務基準には抵触せず、クラブライセンスに影響はない。
53クラブ全体で営業収益が約20パーセント減少した。特に入場料収入は約60パーセントの減少で、J1では前年度比105億2000万円の大幅減少となったが、スポンサー収入は約10パーセントの減少にとどまった。Jリーグの木村正明専務理事(53)は「(観客の)入場制限がダイレクトに影響している。前年度まで入場料収入の多かったクラブの打撃が大きくなっている。一方でコロナ禍の中、各クラブの努力がにじみ出ている数字と両面あると感じている」と述べた。