ミャンマー 選手の抗議行動も監督は慎重「政治的立場はとらない」
「W杯アジア2次予選、日本10-0ミャンマー」(28日、フクダ電子アリーナ)
日本代表の2次予選F組1位が確定し、7大会連続の本大会出場に向けて最終予選進出を決めた。
10失点の大敗を喫したミャンマー代表のヘイ監督は「最初から日本が格上と分かっていたので驚きはない」と淡々と振り返った。
27日の前日会見では「ミャンマーのチーム、選手は日本のテクニカルにも知られていない。日本を苦しめるだろう選手は何人かいる」と語っていたが、実力差がそのままスコアに反映された。
「もちろん大敗だが、それに勝る貴重な経験ができた。良い学びを得ることができた」と手応えを強調し、2次予選残り2試合のキルギス戦(11日)、タジキスタン戦(15日)を見据えた。
軍事クーデターの影響などで不安定な国内情勢が続く。試合前の国歌斉唱の際には、選手が三本指を立てて軍事政権への抗議を示した選手もいたが、ヘイ監督は「見ていないのでコメントできない」と話すにとどめた。会場周辺で行われた在日ミャンマー人によるミャンマー国軍への抗議活動についても「どういう理由で集まったか存じ上げない。自分たちの仕事はサッカーに集中すること。何ら政治的な立場はとらない」と慎重に語った。