植田CB争い負けん 仏ニームに完全移籍決定 冨安、吉田不在で存在感見せる
「国際親善試合、日本-ジャマイカ」(6月3日、札幌ドーム)
サッカー日本代表はW杯2次予選ミャンマー戦の勝利から一夜明けた29日、国際親善試合ジャマイカ戦(6月3日、札幌ドーム)に向けて、千葉市内で調整した。オンライン取材に応じたDF植田直通(26)=ニーム=は「最初から出たい気持ちはある」と意欲的に語り、センターバック(CB)の定位置争いに割って入る覚悟を示した。
先発出場へのこだわりは強い。「全員が最初から出たい気持ちがある」。表情こそ柔和だが、植田の言葉は熱を帯びていた。28日のミャンマー戦では主将の吉田に代わり、後半開始からCBに入った。無失点勝利に貢献し「リスクマネジメントはしっかりできた」と冷静に振り返った。
A代表の残り4試合ではCBの絶対的主軸である吉田、冨安に加え、ミャンマー戦でフル出場した板倉もU-24代表に合流するため不在に。新たに谷口(川崎)、昌子(G大阪)、中谷(名古屋)ら国内組CBが加わる。
吉田、冨安に続くCBの台頭は、最終予選やW杯に向けた日本代表の重要課題の一つでもある。「絶対に負けない」と自負する対人の強さを武器に、過熱するCB争いで存在感を発揮したい。
28日にはベルギー1部セルクル・ブルージョから期限付き移籍していた仏2部ニームが買い取りオプションを行使し、2年契約で完全移籍することが発表された。「違う環境に身を置きたいとずっと思っていた」と新天地への決意を語った。
過酷な戦いが待ち受ける最終予選、その先のW杯へ「もっともっと成長しないといけない」と「成長」という言葉を繰り返した。まずはジャマイカ戦で日本の最終ラインを統率し、自身の価値を示す。