なでしこ・塩越2発デビュー 五輪代表入りへ猛アピール「結果残して帰ろうと」

 「女子国際親善試合、日本8-0ウクライナ」(10日、エディオンスタジアム広島)

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がウクライナに8-0で大勝した。代表デビュー戦となったMF塩越柚歩(23)=浦和=が先制点を含む2得点1アシストと活躍し、東京五輪代表入りに猛アピールした。

 塩越が代表デビュー戦で2得点と大暴れした。開始5分でいきなり先制点をたたき込むとその後も追加点を決め、後半には岩渕のゴールをアシスト。「初めて試合に出て海外の選手と戦って、いろんなことを感じ取れた」と充実感を漂わせた。

 4月の国際親善試合では、メンバーに選出されながらも出番はなし。「今回こそ試合に絡んで結果を残して帰ろうと思っていた」と与えられたチャンスをものにした。

 爪痕は残したが「90分間戦う体力だったり、チームの流れを出すところでは足りないことも多い」と満足はしていない。高倉監督も「結果は残してくれた」と評価したが「積極性は物足りなさを感じる。まだまだ要求していきたい」とさらなる期待をかける。

 東京五輪の代表入りへ、残すは13日のメキシコ戦のみとなった。指揮官は「日本が勝ち進んでいくために心を鬼にして選考していきたい」と厳しい戦いになる。塩越は「次の試合にも絡んでしっかりアピールしていけたら」と夢舞台への切符をつかみに行く。

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