横浜FC中村俊輔 トップ下で「自分のプレー取り戻す」
J1横浜FCの元日本代表MF中村俊輔(42)が10日、オンライン取材に応じた。0-2で敗れた2日の川崎戦では途中出場を果たし、史上27人目のJ1通算400試合出場を達成。「こうやって長くできているのは、いろんな人のおかげで自分のことより、まわりのことに感謝して、またいいプレーをしたい気持ちが湧いてきた」と決意を新たにした。
川崎戦ではトップ下に入りプレー。下平隆宏前監督の下では守備的MFでの起用が続いたが、早川知伸監督からは「俊輔は前の方で自由に動いて違いを見せてくれた方が見ている俺らも楽しい」と、本職の攻撃的MFでの起用を明言された。
中村は「鳥かごから出してもらったみたいです」と笑顔を見せた。「視界が開けた感じで、メンタル的にもしこりが取れた。もともとの自分のプレーを取り戻してきている。ここ(横浜FC)に来てずっとボランチだったので、違いが出せるプレーを意識して早くゲームに絡みたい」。すでに練習では、4-2-3-1のトップ下や右サイドに入っている。
5月に負った左太ももの肉離れも「状態はいい」と話し、完治しつつある。6月24日には43歳の誕生日を迎える。「選手である以上は年齢は関係ない。結果が全て」と覚悟はできている。
「今こういう(最下位の)状況ですけど、自分のプレーで打開したい。前の方でのポジションを考えてくれているので、できる自信はある」と俊輔。トップ下で本来の輝きを取り戻し、いまだ1勝と苦しむチームを救ってみせる。