瀬古歩夢 大逆転五輪へ「やる気モリモリ」代表発表前ラストマッチへ冨安負傷で追加招集
サッカー男子で東京五輪に臨むU-24(24歳以下)日本代表は11日、ジャマイカ戦に向けて試合会場で冒頭15分間を除く非公開で最終調整を行った。右膝を痛めて負傷離脱したDF冨安健洋(22)=ボローニャ=に代わって追加招集されたDF瀬古歩夢(21)=C大阪=がオンライン取材に応じ、逆転での五輪代表入りへ強い決意を語った。
高ぶる気持ちが抑え切れない。瀬古は「やる気はもうモリモリある。自分の勝負どころを生かせるチャンスと思っている」と言葉に力を込めた。
3月の国際親善試合U-24アルゼンチン戦(北九州)では持ち味のロングフィードでアシストを記録。自身も手応えを得たが、C大阪で出場機会が減少したこともあり、今回の代表活動では当初のメンバーから漏れた。
「自分の管理不足もあった。そこは自己責任。正直もう(五輪の)可能性はないと思っていた」。失意の底にいたが、思わぬ追加招集の知らせが届いた。「シンプルにうれしかった。もう一度アピールするチャンスをもらえた」と切り替えた。
横内監督代行は「出場する可能性はある」と瀬古の起用を示唆した。出場すればDF吉田との相性が焦点となる。非公開での戦術練習では吉田とのコンビも試したとみられ、これほど安心できる、頼れるCBは今までやったことなかった」と尊敬のまなざしを向けた。
6月下旬の五輪代表メンバー発表まで残すは1試合。一発勝負に懸ける。大逆転の五輪切符へ「今いるセンターバックと違いを見せないといけない。違いは攻撃の面で生み出せる」と意気込んだ。世代随一の潜在能力を土壇場で発揮する。