U24が4発締め 五輪メンバー固まった!フィールドは久保建英ら14人が当確
「国際親善試合、U24日本4-0ジャマイカ」(12日、豊田スタジアム)
サッカー男子で東京五輪に臨むU-24(24歳以下)日本代表は五輪代表メンバー発表前に行う最後の実戦に臨み、MF久保建英(20)=ヘタフェ=のゴールなどでジャマイカ代表を4-0で下した。横内昭展監督代行(53)はメンバー選考について「骨格はある程度、見えてきた」と語った。五輪代表18人は6月下旬に発表される。
東京五輪に向けた長い選考期間が終わった。17年12月のチーム立ち上げから3年半。新型コロナウイルスの影響による1年間の延期という想定外の事態もあった。代表メンバー発表に向けた最後の試合を終えた横内監督代行は「あっという間に通り過ぎた」と感慨を込めて振り返った。
「骨格はある程度、見えてきた」と指揮官が総括したように、先発メンバーには町田を除き当確組を並べた。前半32分に久保建が先制点を決めると、同42分にはオーバーエージ(OA)の遠藤航が追加点。前半は主力組が安定した力を示した。
後半開始から3人を交代すると最終選考の色合いが濃くなった。最大の激戦区はGK。横内監督代行が「甲乙つけがたい」と表現した4人が招集され、2枠を争う。先発した谷に代わって投入されたのは初招集の18歳鈴木だった。最終選考の3試合で最長の出場時間を与えられた谷は当確だが、大迫は微妙な立場に追い込まれた。鈴木との第2GK争いはし烈を極める。
後半12分には三笘のスルーパスに抜け出した上田が鮮やかなループシュートを決めた。3点差とした直後、横内監督代行は布陣を3-4-3に変更。ここで右ウイングバックに配置された橋岡はセンターバック(CB)、右サイドバックと3つのポジションでの起用を見込まれており、優先順位が上がった。
負傷離脱した冨安に代わって追加招集された瀬古は後半開始からCBとして出場。3バックの左CBも無難にこなし、指揮官から「自分の良さを発揮した」と評価された。
16人のフィールド選手のうち14人は当確で、残る2枠を橋岡、瀬古、三好で争う構図となりそうだ。横内監督代行はメンバー選考について「森保監督とじっくり話したい」と語った。メンバー発表は6月下旬。最後の決断に注目が集まる。