18歳・木下桃香がなでしこ初弾 五輪メンバー発表前ラスト一戦で猛アピール!
「女子国際親善試合、日本5-1メキシコ」(13日、カンセキスタジアムとちぎ)
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がメキシコに5-1で勝利した。東京五輪メンバー発表前最後の試合で最年少のMF木下桃香(18)、FW遠藤純(21)=ともに日テレ=の2人が代表初得点を記録して、生き残りへアピールした。高倉麻子監督(53)は若手の活躍を踏まえ、6月下旬の五輪代表発表に向けて18人のメンバーを絞り込む。
東京五輪代表メンバー発表前最後の一戦で、若手2人が躍動した。3-1で迎えた後半29分に同13分から途中出場した現チーム最年少の木下が、相手の股を抜くシュートを放ち代表3試合目で初得点。同43分には同じく途中出場の遠藤が代表初ゴールを決め、生き残りへアピールした。
木下は2020年の皇后杯優勝に貢献し、3月に行われた鹿児島合宿で代表に初招集されたシンデレラ。当時8歳だった11年W杯優勝をテレビニュースで見てから「遠い夢だった」という代表の舞台で得点を決め、「素直にうれしい」とはにかんだ。
先輩・遠藤も負けじと存在感をアピールだ。18年U-20W杯では18歳ながら飛び級で選出され、優勝を経験した輝かしい経歴の持ち主。代表戦では16試合目にして初ゴールとなり「ずっと点が欲しかった。なかなか点が決まらない中で決めきれたのはうれしかった」と充実感をにじませた。
2人の若手の活躍に高倉麻子監督も「自分の結果を残す、責任を果たすという意味では強い思いを持って臨んでくれた」と評価。東京五輪に限らずこれからの日本女子サッカー界を担うだけに「これに満足することなく一日一日成長してほしい」と期待を込める。
五輪代表18人の発表は6月下旬。今合宿も残り3日間となった。「残り日数も少ないけど、少しでも成長できたら」と木下が言えば、遠藤も「最後まで気を引き締めて、練習から自分のプレーをアピールするとか、周りを見ながら自分自身のプレーを出せていけたら」。最後の最後まで、全力を出し尽くす。