W杯最終予選のメンバーを発表 久保建、鎌田ら2列目大激戦 五輪世代からは6人招集
日本サッカー協会は26日、W杯カタール大会アジア最終予選オマーン戦(9月2日、大阪・パナソニックスタジアム吹田)と中国戦(同7日、カタール・ドーハ)に臨む日本代表24人を発表した。今夏の東京五輪代表からはオーバーエージ(OA)を除くと、MF久保建英(20)=マジョルカ=ら6人が選ばれ、GK谷晃生(20)=湘南=が初選出となった。オンラインで記者会見した森保一監督(53)は「厳しい予選を必ず突破して、本大会に駒を進めたい」と意気込んだ。
約7カ月間に及ぶW杯カタール大会への旅路が始まる。船出のメンバーには、日本が4位入賞した東京五輪から6人(OA除く)が名を連ねたが、初選出は谷のみとなった。
大島、浅野の2人しか招集されなかった前回リオ五輪直後の代表活動に比べると増加したが、欧州に新天地を求めた田中、三笘、林らは外れた。森保監督は「選ばれてもおかしくない選手もいるし、選ぼうと思った選手もいる」とした上で、所属先での状況など考慮し「本人のため、日本サッカーのためになると判断して選考した」と含みを持たせた。
順当に選出された堂安、久保建らは既にA代表経験を積んでおり、代表復帰と表現する方がふさわしい。2列目は日本代表の最激戦区で、久保建が主戦場とするトップ下には鎌田、堂安の右MFには伊東が君臨。新たな競争にさらされるが、指揮官は「五輪を戦った選手は間違いなくレベルアップにつながる経験ができた」と伸びしろに期待を寄せた。
会見では「厳しい戦い」と何度も繰り返した。「ドーハの悲劇」でW杯米国大会出場を逃した森保監督だけに、時に不条理な最終予選の怖さは十分に理解している。東京五輪世代との融合を推進力とし、7大会連続の本大会出場を必ず勝ち取る。