パワハラ問題で村井チェアマン「必要と判断すれば動く」クラブの自浄能力に期待
Jリーグの村井満チェアマン(62)は7日、社員総会と実行委員会後にオンライン取材に応じ、J1鳥栖とJ2東京Vでパワーハラスメント行為があったとされる問題について、Jリーグとして「最善を尽くして対応している」との認識を示した。
コンプライアンス部門の担当者は鳥栖の事案について、一部報道の通り「通報」があったとし、「情報を集めているところ。リーグが調査するかも含めて毎日のように検討している」とし、東京Vに関しては「本日時点で報告書は到着していない。東京Vと継続的に情報のやり取りをしている。報告書が届いた後に分析、評価して我々がとるべきスタンスを決定したい」とした。同担当者は「事案、状況によるが一義的にはクラブの自浄能力に期待すべき。それがあるべき姿だと思っている。我々はそれが健全に機能するか見なければいけない。調査の中立性、公正性は我々の方で注視しながら、我々が出ていかなければならない時は出ていくというスタンスになる」と語った。
村井チェアマンは事実確認を前提とした上で「クラブの自浄作用、自律的な課題解決に向かっていくようクラブに要請していく」とクラブの自浄能力に期待した。一方で「こうした事案は人の感情が差配するもので、いろんな角度から思いが錯綜する。必ずしもクラブが判断したものが正確に事象を捉えているか難しいこともある。客観的な対応が必要と判断すれば(Jリーグとして)専門の弁護士と連係しながら動いていく」との姿勢を示した。