アーセナルDF冨安健洋、プレミアデビューは後半途中交代 前半終了間際右足ボレーで決定機
イングランド・プレミアリーグのアーセナルは11日、本拠地エミレーツ・スタジアムでノリッジと対戦し、イタリア1部(セリエA)ボローニャから完全移籍した日本代表DF冨安健洋(22)が先発でプレミアリーグ初出場を果たし、後半17分にMFスミスロウと途中交代した。アーセナルに所属した日本人ではFW宮市亮(現J1横浜M)以来2人目、日本人では通算10人目のプレミアリーグ出場となった。
背番号18の冨安は右サイドバックで起用された。7日にカタール・ドーハで行われたW杯アジア最終予選の中国戦にフル出場し、移動も含めた中3日の過密日程となったが、右サイドを精力的に上下動した。前半7分には相手陣内深くに侵入し、鋭い切り返しから左足でクロスを入れた。前半45分にはDFティアニーが入れた左クロスのこぼれ球に飛び込み、右足ボレーを放ったが惜しくもバーを越えた。
アーセナルはイングランドの首都ロンドンの北部を本拠地として1886年に創設された。2003-04年に無敗優勝を達成するなどリーグ優勝13回を誇る名門だが、今季は8月28日のマンチェスター・シティー戦に0-5で大敗するなど開幕3連敗(0得点9失点)で最下位に沈んでいる。日本人選手はMF稲本潤一(現J2相模原)、FW宮市亮(現J1横浜M)、FW浅野拓磨(現ドイツ1部ボーフム)に続き4人目となる。
福岡県出身の冨安は2018年1月に当時J2の福岡からベルギー1部シントトロイデン入り。2019年夏にボローニャへ完全移籍し、今夏にアーセナルに加入した。契約期間は明かされていないが、現地報道によると移籍金は1980万ポンド(約30億円)。2025年6月末までの4年契約で、1年間の延長オプションが付帯しているという。