“持ってるシンデレラ”FW塩越柚歩が劇的決勝弾 三菱重工浦和がWEリーグ開幕戦勝利
「WEリーグ、日テレ東京V1-2三菱重工浦和」(12日、味の素フィールド西が丘)
日本初の女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」は11チームが参加して開幕し、昨季なでしこリーグ王者の三菱重工浦和が昨年度の皇后杯覇者の日テレ東京Vを2-1で下した。三菱重工浦和浦和は女子日本代表「なでしこジャパン」として今夏の東京五輪に出場したMF塩越柚歩(23)が、ゴール前の混戦から振り向きざまに右足で決勝ゴールを決めた。
やはり塩越は“持っていた”。1-1で迎えた後半43分、相手ゴール前の混戦でこぼれ球を拾った背番号19は「パスの選択は一切なかった」と迷わず右足を振り抜き、決勝点を右隅に突き刺した。
6月の「なでしこジャパン」デビュー戦で2得点するなど国際Aマッチ3試合の出場で東京五輪代表入りをつかみ取った“シンデレラガール”が、WEリーグ開幕戦という歴史的な一戦でも輝いた。
昨季なでしこリーグ王者と昨年度皇后杯覇者の“女王対決”には2427人が詰めかけた。女子サッカー人気の定着へ「たくさんの方が感動するような、また試合を見に来たいというような面白いプレーを続けないといけない」。23歳の表情はプロの自覚に満ちていた。
WEリーグは男子のJリーグと異なる「秋春制」で実施され、来年5月に閉幕する予定。