肘打ちレアンドロにFC東京が独自処分 リーグ3試合出場停止にルヴァン杯2試合追加
Jリーグは24日、J1FC東京のFWレアンドロ(28)にリーグ戦3試合(9月25日浦和戦、10月2日川崎戦、同23日鹿島戦)の出場停止と罰金30万円の処分を決定した。また、FC東京はクラブ独自の追加処分として名古屋とのルヴァン杯準決勝(10月6日、10日)2試合の出場停止と制裁金100万円を発表した。
レアンドロは9月22日に行われた名古屋とのJ1リーグ戦第32節で、名古屋DF中谷への“肘打ち”行為を理由に一発退場処分となっていた。これを受け、Jリーグ規律委員会は当該行為を「相手競技者と競り合った際、過剰な力を用いて右腕で顔付近を打った行為」とし、「相手競技者の選手生命を脅かしかねない非常に危険な行為」とみなした。
この結果、「選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」に相当すると判断して、まず2試合の出場停止処分を決めた。
その上で、昨年も8月の鳥栖戦で相手選手の顔付近に手や肘を使ったプレーがあったとして厳重注意、同年10月のG大阪戦で並走する相手選手の顔を故意に殴打したとして3試合の出場停止と罰金30万円が科されており、同種の違反行為を重ねていると考えられるため日本サッカー協会懲罰規定第11条の「違反行為の重複による加重」に相当するとして、1試合の出場停止が加えられた。
また、クラブ独自に名古屋とのルヴァン杯準決勝2試合の出場停止処分を、制裁金100万円とともに決めた。合計すると、公式戦5試合の出場停止、罰金・制裁金は130万円となる。
FC東京は大金直樹社長、古矢武士トップチームマネジメント部長、長谷川健太監督が月次報酬の5%2カ月分を自主返納することも発表した。
9月22日の名古屋戦後には、肘打ちを受けた中谷が「選手を守ってほしいので1回目だったら仕方ないけど、去年も(レアンドロは)3試合出場停止をくらっている。それで今年ですから1試合出場停止では足りない。(リーグとして)しっかりとやってほしい」と、より重い処分を要求していた。
今季、ここまでレアンドロはリーグ19試合出場。チーム内でFWディエゴ・オリヴェイラ(31)の12得点に次ぐ7得点を挙げており、FC東京にとって欠かせない存在となっている。
現在8位のチームが目指すアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位までは勝ち点8差で、日本代表DF長友佑都(35)が復帰するなど注目される中、ムードに水を差す事態となった。