イングランド・プレミアリーグ、リバプールのユルゲン・クロップ監督（５４）は２４日、次節ブレントフォード戦（２５日）に向けた記者会見を行い、日本代表ＭＦ南野拓実（２６）について「彼は本当に傑出した才能を持っている。全く違う選手になった」などと高く評価した。リバプールの公式ツイッターや地元紙「リバプール・エコー」（電子版）などが伝えた。

　南野は２１日に行われたリーグカップのノリッジ戦で今季公式戦に初出場し、２得点を奪い、３－０の勝利に貢献した。

　クロップ監督は「タキ（南野）にとって全てがうまくいっている。彼は本当に傑出した才能を持っている。彼がここにやって来た時は、リバプールはベストな状態ではなかった。何もかもが困難な時に彼は移籍してきた。スタジアムは無観客だった。リーグにも慣れないといけなかった」と南野について言及した。

　また、昨冬にサウサンプトンへ期限付き移籍して出場時間を確保したことが「大きな力になった」とし、「戻ってきた時には全く違った選手になっていた。彼のフィニッシュは素晴らしい。連係や前線からの下がり方も以前とは全く違うレベルになった」と賛辞を惜しまなかった。

　日本代表は最終予選で１勝１敗の４位に沈む。１０月は前半戦のヤマ場で７日に敵地でサウジアラビア、１２日に埼玉スタジアムでオーストラリアと対戦する。右膝を負傷した久保建（マジョルカ）の招集は絶望的で、伊東（ゲンク）もサウジアラビア戦は出場停止。右膝を痛めた古橋（セルティック）も実戦復帰には至っていない。２列目の再編は避けられない状況で、９月は左太ももの負傷で不在だった南野の復調は明るい材料となる。