J1浦和 宇賀神が女性アスリート支援事業を立ち上げ
J1浦和のDF宇賀神友弥(33)が女性アスリート支援プロジェクト「aim(エイム)」を立ち上げ、参加するWEリーグ三菱重工浦和のGK池田咲紀子(29)MF塩越柚歩(23)遠藤優(23)と共に30日にオンライン会見を行った。
宇賀神は以前に自身が運営するフットサルコートでFW菅沢優衣香らとプレーした際に、女子選手が置かれている厳しい環境を知り「何かサポートできないか」と思い立ったことがきっかけだったと明かした。宇賀神はかねてから医療施設などに数万枚のマスクを配布したり、片親家庭へ食料品を提供するなど社会奉仕に情熱を傾けてきた。塩越ら所属選手には積極的な社会貢献、地域貢献活動を通じて「プロサッカー選手として、みんなに支えられているという実感を感じてもらいたい」と求め、「女性アスリートが置かれている現状は決し良いものではない。環境面を改善して、女性アスリートの価値を高めるサポートをしていきたい」と熱く語った。
塩越は「プロ選手になって、いろんな事をやり始めたいと思い始めた。どのように始めればいいか分からない中で宇賀神選手に声をかけていただいた」と参加に至った経緯を明かし、遠藤は「プロになって時間もできて、自分も何かしてみたいという意識に変わった」と語った。
既に活動の一環として、三菱重工浦和のホーム開幕戦となった20日のノジマ相模原戦(浦和駒場)で3人が招待シートを実施。宇賀神は本拠地の観客動員で年間平均5千人を目指したいとし、今季のホーム全試合で招待シートを継続していく考えを示した。今後はチームや競技の枠を超えて活動の幅を広げたいという。
10月2日にはNACK5スタジアムで大宮-三菱重工浦和の「さいたまダービー」が行われる。宇賀神を含む4人は30日午後9時から「aim」の公式アカウント(aim_topathletefactory)でインスタライブを配信。対戦相手の大宮からも選手が参加し、「さいたまダービー」を盛り上げる。