苦境のサッカー日本代表 中山雄太は「ピリついている感覚はある」が「みんな冷静」
「W杯アジア最終予選、日本-オーストラリア」(12日、埼玉スタジアム)
日本代表のDF中山雄太(24)=ズウォレ=が11日、W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(12日、埼玉スタジアム)に向けオンライン取材に応じ、「今を全力で、そして結果は全力でやった先にくるものだと思っている。まずは勝利を目指してやる」と意気込んだ。
現在3試合を終えてすでに2敗と追い込まれている。チームの雰囲気について「ピリついている感覚はある」と話すが、「気負っているかと言えばそうではない。後がないところで、みんな冷静にこの状況をしっかりと判断し、やるべきことをしっかりチームで共有して、明日の勝利をもぎ取ろうという意識で日々を過ごしている」と語った。
敗れた7日のサウジアラビア戦には終了間際から途中出場。次戦にも期待がかかる中で自身の特長を「内側だったり、サイドハーフをサポートしながら、周りと多くの関わりを持ちながら攻撃参加するところ」と挙げ、さらなる成長へ「長友選手の武器の単純な縦の速さ、縦の推進力は僕自身の課題で取り組んできた」とオランダの所属チームでも攻撃面の意識を強く持ってプレーしてきた。
中山は「(攻撃参加の)バリエーションは増えてきている」と本職はボランチではあるが、サイドバックとしても成長を実感。「自分の特長も生かすからこそ、縦へのチャレンジもできる。そこは逆に言えば、長友さんとも違うタイプのものも持っていて、なおかつ長友さんの特長を盗みたいと取り組んできた。両方を突き詰めていきたい」と力を込めた。