J1浦和の阿部勇樹が今季限りで引退へ ACL2度制覇、10年W杯アンカーで16強貢献
J1浦和の元日本代表MF阿部勇樹(40)が今季限りでの現役引退を検討していることが12日、分かった。
千葉県出身の阿部は1998年に市原(現千葉)の下部組織から昇格し、当時J1最年少記録の16歳333日で初出場した。イビチャ・オシム監督に見いだされ、2005、06年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)連覇を達成。複数ポジションをこなす「ポリバレント」の代名詞的な存在となった。
07年に浦和へ完全移籍し、イングランド2部(当時)レスターを経て、12年に浦和へ復帰。浦和では2度のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇などタイトル獲得に尽力した。
プロ24年目の今季は4年ぶりに主将を務め、FC東京との開幕戦でゴールを決めた。今季で浦和との契約は満了だった。歴代4位のJ1通算589試合に出場し、75得点を挙げている。J1通算23シーズン出場は歴代最多。日本代表としては10年W杯南アフリカ大会に出場し、中盤の底を担うアンカーとして日本のベスト16進出に貢献した。数々の記録に彩られた鉄人だった。