中東カタールで来年11月に開幕するサッカーW杯について、組織委員会のファトマ・ヌアイミ広報担当常務理事(38)は、コロナワクチンの普及を受け、観客数の上限を設けずに開催する考えを示した。飲酒を禁じるイスラム教の国だが「指定されたエリア」で酒類提供を認めることも明らかにした。
W杯カタール大会はポストコロナ時代の「最初の世界的スポーツイベントになる」と語った。国外からの観客受け入れを断念した東京五輪、北京五輪と異なり、約1カ月の会期に120万人の訪問を見込む。競技場への入場はワクチン接種を条件にする方針で、国際的な大規模イベントの在り方を占う試金石となる。