南野が得点した競技場“アンフィールド”に注目 ピッチが激近 自身も「特別」
「イングランド・プレミアリーグ、リバプール4-0アーセナル」(20日、リバプール)
途中出場した日本代表のリバプール・南野拓実がこの試合チーム4点目を決め、今季リーグ戦初ゴールを記録した。リバプールでのホーム「アンフィールド」では移籍後初得点となった。
リバプールの町は、イングランドの北西部にある。アンフィールドは、サッカー専用のスタジアムで、スタンドの最前列から、ピッチまでの距離が極めて近い。サポーターと選手や、ゲームそのものの一体感は、世界的に見ても随一と言われる。
またホームゲームの名物として、応援歌「You’ll never walk alone」(ユールネバーウォークアローン=君は一人じゃない)の大合唱が響くことが上げられる。試合前に歌われると、一気にムードが引き締まる。この曲を用いるチームは他国にもあり、日本では「ユルネバ」の愛称で親しまれ、FC東京が採用している。イングランドでは、コロナ禍で競技場の入場者数が制限されていたが、今夏に制限が撤廃された際には、この合唱が復活したことそのものがニュースになった。
また、南野個人にとってもアンフィールドは重要な競技場でもある。オーストリアのザルツブルク時代に出場した欧州チャンピオンズリーグのリバプール戦で、鮮烈なボレーシュートを決め、欧州に名前を売り込んだ。それ以来のこの競技場でのゴールとなった。
対戦したアーセナルもイングランドの名門の一つ。日本代表DF冨安健洋も活躍しており、南野のシュートを防ごうと必死にスライディングをしていたのが冨安だった。最高峰の舞台、最高峰のカードで日本人選手が相まみえるということそのものが、日本のサッカーにとって大きな1日となった。
南野は試合後に自身のインスタグラム(takumi18minamino_official)を更新し「アンフィールドでの得点は特別」のメッセージを発信している。