池田なでしこ初陣星ならず 新戦力を起用も攻守ぎこちなく アイスランドに完敗

 「女子国際親善試合、アイスランド2-0日本」(25日、アルメレ)

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング13位の日本代表「なでしこジャパン」は同16位のアイスランド代表に0-2で完敗した。ベスト8だった東京五輪後に就任した池田太監督(51)は初戦を勝利で飾れなかった。日本は29日(日本時間30日)にハーグでFIFAランキング4位のオランダと対戦する。

 池田新監督は初陣で別メニューが続くエース岩渕だけでなく、守備の要の熊谷も温存した。「いろいろな選手の組み合わせやポテンシャル(潜在能力)を見たいと思った」と22歳の長野や植木、初出場の成宮ら国内組の新戦力を先発起用。しかし、攻守にぎこちなさもあり、課題の残る黒星だった。

 攻撃は複数の選手が連係しながら守備陣の背後を突く形にこだわったが、効果的に相手を揺さぶれない。守備ではつなぎのミスから逆襲を受けた1点目も、長いボールで崩された2点目も陣形が整っていないところを突かれた。

 敗戦後の円陣で池田監督は語りかけた。「たくさんチャレンジをした中で出たエラーは、プラスに捉えながらオランダ戦に向けていこう」。次戦の相手はアイスランドより格上。強豪の胸を借りる。

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