神戸が横浜MのMF扇原貴宏を移籍金約1億円で獲得へ イニエスタから熱烈ラブコール
J1神戸が来季の新戦力として、横浜MのMF扇原貴宏(30)を獲得することが4日、複数の関係者の話で分かった。扇原は来季も横浜Mとの契約を残しているが、神戸は1億円近い移籍金を提示。交渉は大筋で合意に達しているという。
左利きの大型ボランチで長短を織り交ぜた正確なパスが持ち味の扇原については、神戸の元スペイン代表MFイニエスタが来日当初から高く評価しており、4年連続で獲得を望んでいたほどだという。神戸は契約が今季までとなるMF山口は残留の方向だが、センターバックと中盤の底を兼ねるDF大崎の去就が流動的で、中盤の戦力確保は喫緊の課題だった。山口とはC大阪や12年ロンドン五輪でもコンビを組んでおり、連係に支障はない。
扇原はC大阪の下部組織から10年にトップ昇格を果たし、名古屋を経て17年に横浜Mへ完全移籍した。19年には15年ぶりのリーグ優勝に貢献。今季は加入後最多となる32試合に出場した。横浜Mへの愛着は強く、主戦ボランチとしての責任感もあって大きく揺れ動いたが、熟考の末、決断に至ったという。
◆扇原貴宏(おうぎはら・たかひろ)1991年10月5日、大阪府堺市出身。C大阪U-15、同U-18を経て、2010年にトップチームに昇格。16年夏に名古屋、17年に横浜Mに完全移籍。12年ロンドン五輪代表で4位入賞。13年の東アジア杯(現東アジアE-1選手権)オーストラリア戦で日本代表初出場。J1通算248試合11得点、J2通算37試合2得点。185センチ、74キロ。