横浜M タイ代表DFティーラトン「とてもとても、悩みました」ブリラム完全移籍を発表
J1横浜Mは16日、タイ代表DFティーラトン(31)がタイ・プレミアリーグのブリラムに完全移籍すると発表した。ティーラトンは来季も横浜Mとの契約を残していたため、違約金が発生する。設定金額は推定1億円前後とみられ、ブリラムも支払いに応じるという。
ティーラトンは横浜Mを通じて「とてもとても、悩みました。
決断をした今、もう横浜F・マリノスのユニフォームを着て試合をする事がないのかと思うと本当に寂しい気持ちになります。
2019年からF・マリノスに加入してから、毎日が挑戦で、いっぱい悔しい思いもしましたが、リーグ優勝などの嬉しい思い出も含め、どれも僕にとって計り知れない経験と宝物になりました。
Jリーグでプレーする事を夢見て、努力した結果、F・マリノスでプレーする事ができて本当に良かったです。
横浜F・マリノスに関わるすべての人たち、マリノスファミリーに感謝しています。タイに戻っても、まだまだ頑張ります。これからも応援してくれたら嬉しいです。
コープクン・マッマーカップ(本当にありがとうござました)。ブンちゃんより」とコメントした。
左利きで“悪魔の左足”の異名を持つティーラトンは、2018年にムアントン(タイ)から期限付き移籍で神戸に加入。19年には横浜Mに期限付き移籍し、左SBの主軸として25試合に出場して3得点を挙げるなど、15年ぶりのリーグ優勝に貢献した。20年から完全移籍に移行し、今季は27試合に出場するなど来日4年間でJ1通算106試合に出場した。
今夏にはトルコ1部ガラタサライから獲得オファーが届くも残留を選択。中東や韓国などからも獲得の打診を受けたが、母国復帰を決断した。ブリラムは09~16年まで在籍した古巣でもある。
1970年創設のブリラムはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に9度出場し、国内リーグでは優勝7度を誇る。今季は15試合を終えて10勝2分け3敗で首位に立つ。今月に入り、J1鹿島や大宮などを率いた石井正忠氏(54)の監督就任や元J1神戸のケニア代表FWアユブ・マシカ(29)の加入を発表していた。