鳥栖・金明輝前監督に懲罰 けん責と8試合出場停止 暴力行為&暴言のパワハラ認定

 Jリーグは30日、オンライン会見を行い、金明輝前監督(40)が所属選手などに対して、暴力行為や暴言によるパワーハラスメントを行ったことを認定。金前監督に対し、「公式試合への出場の資格停止8試合又は8試合に相当する期間の経過」と「けん責」の懲罰処分を決定したことを発表した。鳥栖に対しても「罰金300万円」と「けん責」処分を科した。

 Jリーグの調査で、金前監督は鳥栖U-18の監督を務めていた2016年から、U-18やトップチームの選手、スタッフに対し、暴力行為や暴言によるパワーハラスメントを繰り返しており、その結果、多数のチーム関係者が深刻な精神的なダメージを受ける等の被害が複数生じたことを確認。今年6月26日にはトップチームの練習中に、金前監督が選手を手で押さえながら足払いをして転倒させた事案も発生した。

 クラブは同監督による暴力行為を含む悪質なパワハラに関する訴えや報道があることを知りながら、それに正面から向き合うことなく、必要十分な調査を行うこともなかったとしている。クラブも原因究明、再発防止、適切な処分など自浄能力を示すべきであったとして懲罰を決定した。

 今季7位と健闘した鳥栖を巡っては、金明輝監督が選手らに対して継続的なパワーハラスメント行為に及んでいるとの告発文書が日本協会に届き、9月末からJリーグが調査に乗り出していた。処分が不可避な情勢もあり、来季への影響を考慮した金明輝監督側から退任を申し入れ、今月24日にはJ2山形のコーチだった川井健太氏(40)の新監督就任を発表している。

 なお、金氏の資格停止は8試合に相当する期間の経過(日付けとしては22年2月19日~3月26日)をもって、公式試合8試合の出場の資格停止を消化したものとみなすとしている。

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