大津の山城監督「動揺が隠せなかった」関東第一の出場辞退で

 準決勝を視察する大津・山城監督(中央)ら
 試合前に亡くなった小嶺監督へ向けて黙祷する青森山田、高川学園の両イレブンと国立競技場のスタンドのファン(撮影・高石航平)
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 全国高校サッカー選手権に出場している関東第一(東京B)の選手2人が新型コロナウイルスで陽性となり、準決勝を辞退したことを受けて、対戦予定だった大津(熊本)の山城朋大監督が8日、オンライン取材に応じ、「報告を受けて動揺が隠せなかった。関東第一さんに、どうにかエールを送りたいと思いつつ、今発信することがどうなのかと慎重に考えている」などと複雑な思いを語った。

 熊本県勢として初の決勝進出となったが、選手の表情は「ぽっかりと穴が空いたような感じ」だったという。この日行った練習前には、平岡和徳総監督から「結果にこだわるのではなく今までやってきたことを精いっぱい出し切って、熊本県民、(7日に死去した)小嶺先生、関東第一の思いも背負って戦おう」との言葉が掛けられた。

 大津の選手たちはこの日朝も検査を受けたが、「みんな一言も話さず、自分の検査結果を食い入るように見ていた。次は自分たちの可能性もあると感じた」という。

 10日の決勝では高川学園(山口)-青森山田の勝者と対戦する。「平岡総監督がしっかり話をしてくれて、今できることを考えようと進んでいる。2試合目終われば、前向きな準備ができると思う」と顔を上げた。

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