大津 無念の準V シュート0、熊本県勢初Vならず 山城監督「完全に相手のゲーム」
「全国高校サッカー選手権・決勝、青森山田4-0大津」(10日、国立競技場)
熊本県勢初の全国制覇には届かなかった。大津は決勝で4失点の大敗。山城朋大監督は「完全に相手のゲーム。圧力に後手を踏み、セットプレーが増えてしまったのが敗因」と現実を受け止めた。
前半だけで9本ものCKを与え、前半37分の9本目でたまらず先制を許した。相手の鋭い寄せに持ち味のパス回しも封じられ、シュートはゼロ。世代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグ西地区で最少失点を誇った守備力も通じなかった。
平岡和徳総監督は「広告を出さずに行列ができるラーメン屋を目指している」と大津の置かれた状況を表現する。選手を勧誘しない公立校ながら、DF植田直通(ニーム)ら50人以上のプロ選手を輩出してきた。公立校として10大会ぶりの頂点は逃したが、飽くなき挑戦は終わらない。