青森山田・黒田監督 悲願の3冠達成 うれし涙「100年の歴史、小嶺さんのこと」
「全国高校サッカー選手権・決勝、青森山田4-0大津」(10日、国立競技場)
青森山田が大津(熊本)を4-0で下し、3大会ぶり3度目の優勝を飾った。4大会連続の決勝は試合開始から攻めこみ、主将のMF松木玖生(3年)のゴールなどで圧勝。全国高校総体と高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区に続いて、高校3冠を達成した。
うれし涙があふれた。黒田剛監督(51)は「プレッシャーの中で努力に努力を重ねてやってきた、そんな1年でした。選手の頑張りを本当にほめてあげたい」と“打倒青森山田”を掲げる全国の強敵に追われ続けた今季を振り返った。
涙にはさまざまな訳があった。「今年の大会は100年という歴史の大きさ、(7日に亡くなった)小嶺忠敏さんのことなどいろんなことが走馬灯のようにこみ上げてきた」。国見などを指揮した名将で、黒田監督が背中を追い続けてきた小嶺氏にも思いをはせた。
決勝は4得点だけでなく、シュートを0本に抑えて完封するなど攻守に圧倒。記念すべき100回目の大会を制し、悲願の3冠を達成した。「本当に力強いチームだった」と充実の表情だった。