遠藤航が代役主将 長谷部、吉田の系譜継ぐ ホーム2連戦連勝へ森保監督指名

 W杯カタール大会アジア最終予選の中国戦(27日、埼玉スタジアム)に臨む日本代表は26日、試合会場で冒頭15分間を除く非公開で最終調整した。森保一監督(53)は前日会見で、吉田麻也(33)=サンプドリア=に代わる主将を遠藤航(28)=シュツットガルト=が務めると明かした。負傷で吉田と冨安健洋(23)=アーセナル=の両センターバック(CB)を欠く非常事態にも、指揮官は「総合力で勝利をつかみ取りたい」と意気込んだ。

 キャプテンマークは中盤の要に託された。森保監督は25日の全体ミーティングで遠藤を主将に指名したことを明かし、「ポジション的にも攻守のつなぎ役として、チームの真ん中でプレーしている」と意図を説明した。

 森保体制の発足から主将を務めた吉田の招集が負傷で見送られた。代役には長友(FC東京)や大迫(神戸)といったベテランの任命も考えたが、森保監督は「経験ある選手、若手の両方とコミュニケーションが取れる」と年齢的なバランスも考慮。吉田と並んで最終予選全6試合にフル出場した遠藤を新たな精神的支柱に据えた。

 さらに森保監督は「日本代表の継承」も理由に挙げた。17年3月、前回大会の最終予選。当時主将の長谷部を欠いたUAE戦でキャプテンを務めたのが現主将の吉田だった。同様の状況となった今回、指揮官は遠藤に吉田の姿を重ね、今後の代表を背負う存在となるべく重責を託した。

 物静かな性格の遠藤だが、16年リオ五輪代表や所属先のシュツットガルトでも主将を務めており、統率力に疑いの余地はない。自らのポジションを「プレーで見せやすい」と表現し、“背中で語る”理想を思い描いた。

 冨安も招集辞退となり、最終予選で初めて両CB不在の窮地に陥った。森保監督は「日本の総合力で勝利をつかみ取りたい」と力を込め、遠藤も「みんなで勝てるよう良い準備をしたい」と呼応した。ホーム2連戦は連勝が必須。日本の底力で、まずは初戦の勝ち点3を奪い取る。

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