板倉&谷口で3戦連続0封 吉田&冨安不在でも盤石 指揮官の“川崎コンビ”起用ピタリ

 前半、激しいディフェンスを見せる板倉(撮影・棚橋慶太)
 後半、競り合う谷口
2枚

 「W杯アジア最終予選、日本2-0中国」(27日、埼玉スタジアム)

 日本は中国に2-0で快勝した。吉田麻也(33)=サンプドリア=と冨安健洋(23)=アーセナル=の両センターバック(CB)が不在という非常事態で迎えたが、代役の谷口彰悟(30)=川崎=と板倉滉(25)=シャルケ=が安定した守備を見せ、中国の攻撃を完封。2月1日のサウジアラビア戦(埼玉)も鉄壁の守りで連勝を飾る。

 背水の覚悟で中国を完封した。不在の吉田と冨安に代わってセンターバック(CB)を務めた谷口と板倉が任務を完遂。堂々の守備で最終予選3試合連続無失点に貢献した。

 森保監督就任以降、吉田と冨安は44試合中19試合でコンビを組み、守備の屋台骨を支えてきた。最終予選でそろって欠場するのは初という非常事態だったが、森保監督は「たくさん良い選手がいる。調子の良さを見て起用を決めた」と、揺るがぬ信頼で谷口と板倉をピッチに送り出した。

 この日が25歳の誕生日だった板倉は186センチの長身で空中戦を制し、何度もロングボールをはね返した。「ここでやらなきゃ終わりと思っていた。誕生日ということを忘れるくらい集中していた」と充実感を漂わせた。谷口も「ここできちんとプレーできなければ次はない。そういう覚悟を持って臨んだ」と力を込めつつ、落ち着いた立ち振る舞いで最終ラインを安定させた。

 2人はJ1川崎でチームメートだったこともあり連係は円滑だった。板倉は「うまくコミュニケーションを取りながらやれた」と納得の表情を浮かべ、森保監督も「川崎出身で息が合っていた。局面で相手を上回るうまさと強さ見せてくれた」と高く評価した。

 ともに国際Aマッチ通算6試合目、最終予選は初出場だったが、気後れすることなく大一番をしのいだ。守備の要を欠いた最大の懸念をひとまず払拭(ふっしょく)したが、真価を問われるのは4日後の首位サウジ戦。谷口は「次が全てだと思っている」と気合を入れ直した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス