米国移籍のINAC神戸・杉田妃和「日本でできなかったことを海外で挑戦したい」
サッカー女子、WEリーグのINAC神戸から米女子プロリーグNWSLのポートランド・ソーンズFCへの完全移籍が決定したMF杉田妃和(24)が28日、オンライン会見を行い、初の海外挑戦に向けての思いを語った。
WEリーグ元年、2位に勝ち点9差をつけて首位を独走するINACの背番号10を背負い、中心選手としてプレーする中で、シーズン中での移籍となった。「自分自身海外に挑戦したいなと思いがすごくあって、今シーズンを戦いきってというのが最初の目標でした。話をくれたソーンズもありましたし、タイミングはちょっと早いですけど、前期が終わってからという形になりました」と経緯を説明。「勝ち点9差つけて前期を終えたというのは自分の中で移籍してもいいのかなという思いのひとつ。いろいろ悩んで、チャレンジしたいなと思いました」と続けた。
19年フランスW杯、21年東京五輪など経験してきた。「プレーを大幅に広げるんだったら日本じゃない。海外で挑戦と思ったのがそういう大会だった」大舞台で世界のトップと対戦することで、海外挑戦を目指す契機となった。
池田太監督就任後は昨年10月の候補合宿に呼ばれて以来、なでしこジャパンには招集されていないが、代表への思いももちろん強い。「そういうところでプレーしたいという思いは変わっていない」と復帰を誓う。
NWSLでも実力、人気のあるチームに移籍する。「アメリカは世界でもトップレベルのランキング。日本に似ているのはヨーロッパかもしれないですけど、自分は日本でできなかったことを海外で挑戦したいので、アメリカでやってみたい思いが強かった」と移籍先を決めた理由を説明した。
渡米日程やチーム合流日などは未定。英語の習得度も「行ってみてからですね」と笑った。