なでしこ9大会連続W杯決定 タイに7-0大勝 池田監督が掲げる「奪う」体現
「女子アジア杯・準々決勝、日本7-0タイ」(30日、ナビムンバイ)
2023年W杯予選を兼ねた大会は国際サッカー連盟(FIFA)ランキング13位の日本代表「なでしこジャパン」は同38位のタイに7-0で大勝し、9大会連続のW杯出場を決めた。
大会3連覇も懸かる日本は、前半に菅沢(三菱重工浦和)の先制ゴールなどで2点を先行。後半にも攻勢を続け、着々と加点した。
アジア杯ではW杯開催国のオーストラリアを除く上位5チームがW杯出場権を獲得する。準々決勝で敗れたチームは順位決定戦に回る。
東京五輪は8強で散り、復権を目指すなでしこが世界への挑戦権を手中に収めた。活動開始からまだ3カ月の池田監督は「ハードワークをしてくれた。大変うれしい」と、気温31度の中で戦った選手たちをたたえた。
監督が掲げる「ボールを奪う、ゴールを奪う」というフレーズ通りの先制点だった。前半27分、長谷川が鋭く寄せ、連動した隅田が中央でボールを奪取。縦、左と展開し、宮沢の低いクロスを菅沢が決めた。田中美の負傷交代や岩渕のPK失敗で漂った不穏な空気が消え、大勝。熊谷主将は「まずはほっとしている」と安堵した。