Ｊ１Ｃ大阪のＭＦ清武弘嗣（３２）、ＤＦ西尾隆矢（２０）、酒本憲幸アンバサダー（３７）が１７日、開幕を前に大阪のシンボル・通天閣を訪れ、「幸運の神様ビリケンさん」に必勝祈願した。

　１９日にアウェーで昨季２位の横浜Ｍとの開幕戦（日産ス）に臨むＣ大阪。ビリケンさんのご利益を受けるため通天閣を訪れた。

　実はビリケンさん、これまでＣ大阪の試合を９試合、現地で観戦している。その９試合でＣ大阪は６勝３分けと“無敗神話”が続いている。

　現在、大阪府にはまん延防止等重点措置が適用されていることもあり、ビリケンさんも現地観戦を控えている状況。選手を代表して主将の清武と副将の西尾が逆にビリケンさんを訪問した。

　コロナ禍のためＣ大阪のユニホームを着たビリケンさんの足の裏に“エアータッチ”。清武は「一昨年、開幕前に通天閣に来させてもらってリーグ４位と僕自身は最多ゴールとアシストを記録できた。ここからスタートするんだという気持ちでチームのために頑張りたいですし、また２年前のように自分の記録を更新したい」とキャリアハイを目指す決意を誓った。

　パリ五輪世代の西尾は今季副将に就任。４年連続で主将を務める清武がその経緯を明かした。清武は当初、今季は主将にならず、西尾に後任を託すつもりだったという。小菊昭雄監督に相談したところ「もう一年、（主将を）やってくれという話だったので、副キャプテンに隆矢を入れてくださいと話をしました」と説明した。Ｃ大阪の守備陣のリーダーとなる西尾は「選んでいただいたことはうれしく光栄。自覚を持ってチームを引っ張っていかないといけない」と気合を込めた。

　現在、通天閣はコロナの警戒レベルに応じてライトアップの色を変えている。通天閣観光の高井隆光社長は「我々通天閣としてはセレッソ大阪優勝に向けて応援していきます。また長居に応援に行かせていただいて、優勝を祈願して通天閣をピンクにライトアップしたい」とコロナ禍の終息とＣ大阪の躍進を願った。

　過去のビリケンさんの訪問試合結果は次の通り。

　【１】０８年５月３日　Ｊ２徳島戦（長居）　○１－０

　【２】０９年３月８日　Ｊ２鳥栖戦（長居）　○４－１

　【３】１０年５月１５日　Ｊ１神戸戦（長居）　○２－１

　【４】１３年３月１６日　Ｊ１ＦＣ東京戦（長居）　○１－０

　【５】１５年１１月２９日　Ｊ１昇格プレーオフ準決勝愛媛戦ＦＣ戦（ヤンマー）　△０－０

　【６】１５年１２月６日　Ｊ１昇格プレーオフ決勝福岡戦（長居）　△１－１

　【７】１６年３月１２日　Ｊ２群馬戦（キンチョウ）　○１－０

　【８】２０年７月８日　Ｊ１清水戦（ヤンマー）　○２－０

　【９】２０年１１月３日　Ｊ１Ｇ大阪戦（ヤンマー）　△１－１