神戸 クラブワースト開幕6戦白星なし 鹿島に0封完敗 三浦監督「責任感じている」

 「明治安田生命J1、神戸0-2鹿島」(11日、ノエビアスタジアム神戸)

 1試合を行い、神戸は鹿島に0-2で敗れた。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参戦する4チームによる変則日程で行われた2試合を含めて通算3分け3敗の勝ち点3で、開幕から6戦未勝利はクラブワーストとなった。鹿島は3勝1敗で勝ち点を9とした。

 初勝利が遠い神戸が、ついにクラブワーストを更新した。2失点完封負けで3分け3敗。三浦監督は「気持ちの部分も含めて選手は意識してやってくれた。結果を出すことができず責任を感じています」。1999年の5試合を超える開幕6戦未勝利となった。

 早い時間での失点が試合を難しくした。ゴール前の競り合いで鹿島DF三竿にヘッドを許す。マークしていたDF菊池とすれば痛恨の判断ミスだった。

 特別な思いで臨んだ一戦だった。岩手県釜石市出身。中学2年時に東日本大震災で被災した。プロサッカー選手になる夢をかなえて「3・11」に行う初めての試合。「特別な日に失点に絡んで負けてしまう。非常に悔しいですし、やるせない気持ちでいっぱいです」と言葉を絞り出した。

 2日の横浜M戦で武藤と大迫が負傷。武藤は全治8~10週と離脱が発表され、右足裂傷の大迫は日本代表の森保監督が視察したこの試合でもメンバー外となった。前半にはMF佐々木も負傷交代と攻撃陣に悪夢が続く。

 勝利に見放されたまま次戦は重要な一戦が待つ。15日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ。メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)戦では本戦進出のためには勝利が必要となる。そこを見据え、MFイニエスタやサンペールをベンチで温存したが、結局は投入せざるを得ない展開に陥った。

 「この難しい状況を乗り越えるのはわれわれ次第。15日に気持ちを切り替えるしかない」と三浦監督。早くも正念場の一戦を迎える。

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