55歳カズ「思い切って」最年長弾狙う JFL13日開幕戦先発予定
サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)シーズン開幕を翌日に控えた12日、元日本代表の55歳、鈴鹿ポイントゲッターズの三浦知良が三重県鈴鹿市内で1時間半の練習を行った。先発予定のラインメール青森戦(同四日市市)に向け「いい場面でいいシュートをしたい」とプロ37年目のカズは得点に意欲をのぞかせた。
開幕前日は何と、幼稚園グラウンドを借りての最終調整となった。初のJFLに臨む55歳のレジェンド・カズは少しぴりぴりし、緊張感が高まっている様子。特に験担ぎをすることもなく、入念にシュート練習を重ね、「コンディションは良くも悪くもなく普通」と冷静に分析した。
先発を予定しており、2009年にアマラオがFC刈谷でマークした43歳9日の最年長出場記録を大幅に更新する見通し。「思い切っていい場面でいいシュートをしたい」と、ゴールも宣言。得点の最年長記録は永井秀樹(FC琉球)が13年に打ち立てた42歳50日で、9年ぶりの更新にも期待が懸かる。
兄の泰年監督は「先発できるコンディションでいること自体が彼の努力。結果で表してくれたら素晴らしい」と信頼を口にする。カズは昨季J1で出場1分に終わり出場機会を求めJ2横浜FCから期限付きで移籍した。
2月26日の誕生日には映画『男はつらいよ』の主人公・車寅次郎に扮(ふん)し「フーテンのカズさん」として登場した。「死ぬまで選手」と、揺るがぬ覚悟でプロ37年目に挑む。